PL学園出身の中日・立浪監督(右)と西武・松井監督は試合前、にこやかな表情(撮影・斎藤浩一) (日本生命セ・パ交流戦、西武1-2中日、初対戦、中日1勝、6日、大宮公園)これも交流戦ならではの顔合わせだ。西武・松井稼頭央監督(47)と中日・立浪和義監督(53)によるプロ野球史上初の大阪・PL学園高出身の指揮官対決が実現した。
「もちろん高校の(6学年上の)大先輩ですし、プロ野球の大先輩でもありますし、常に後輩のことを気に掛けていただいているので」
桑田真澄、清原和博の「KKコンビ」、宮本慎也、福留孝介…。これまで多くの名選手を輩出してきた同高だが、意外にも1軍監督になったのは尾花高夫(2010~11年、横浜)、現西武ヘッドコーチの平石洋介(2019年、楽天)を含めてわずか4人だ。
松井監督はこれまで同高での厳しい練習、上下関係も含め「PLでの3年間はすごい財産。PLを経験したので、プロに入ったら楽でした」と話してきた。また、今季開幕前には元広島・高橋慶彦氏の公式YouTubeに出演。グラウンドに落ちているボールを拾い忘れると上級生から大目玉を食らうため、神経過敏になって周囲の原生林に生えているシイタケがボールに見えてしまったとの話も披露していた。
PL出身監督対決の初戦に惜敗した松井監督は2戦目となる7日に向けて、「立浪監督は雲の上の人? 普段お会いしたときはそれはもう。でも、こういう戦いの場なので、何とか明日は頑張ります」と雪辱を誓った。(東山貴実)