後半、攻め込むイニエスタ(中央)。ガビ(右)らバルセロナの後輩たちを相手に、さすがの輝きを放った(撮影・福島範和)
ギャラリーページで見るサッカー・国際親善試合(6日、国立競技場)J1神戸がスペイン1部リーグ優勝27度のバルセロナと対戦し、0-2で敗れた。今夏限りで退団する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(39)は古巣との一戦に先発して後半36分まで出場。高い技術のパスやシュートで観客を魅了した。バルセロナは前半16分にコートジボワール代表MFフランク・ケシエ(26)、3分後にスペイン代表DFエリック・ガルシア(22)がゴールを決めた。
試合が終わると国立競技場は拍手に包まれ、ベンチにいたイニエスタはピッチに戻った。両軍の選手らと抱擁し、贈られたバルセロナ全選手のサイン入りユニホームを手に記念撮影。少し涙ぐみながら場内を一周した。
「このスタジアムでバルサと試合できたのは特別なこと。自分としてもピッチに立ってプレーを楽しむことができた。すべてがいい一日だった。ファンの皆さんもすごく喜んでもらえたと思う」
古巣との〝送別試合〟で今季初の先発出場。華麗なループパスなど巧みなボールコントロールで4万7335人の観衆を魅了した。惜しくもサイドネットに当たった前半30分など2本のシュートはともにゴールとはならなかったが、バルセロナの盟友でもあるシャビ監督は「試合中に見せていたクオリティーは目を見張るものがあった。私にとって、彼は常に素晴らしい選手の一人。スペインサッカーに対しても、バルササッカーに対しても素晴らしいものをもたらした」とたたえた。