2026WBC新監督に阪神・岡田彰布監督(65)という選択肢は? 阪神は交流戦突入後も3勝2敗で貯金18(34勝16敗1分け=4日現在)。DeNAに5ゲーム差をつけて首位独走です。折しも第5回WBC(ワールドベースボールクラシック)で侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹監督(62)が任期満了で退任。2026年の第6回大会に臨む日本代表新監督候補にはイチロー氏(49=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)や松井秀喜氏(48=ヤンキースGM特別アドバイザー)、国内ではソフトバンクを5度日本一に導いた工藤公康氏(60)、前巨人監督の高橋由伸氏(48)らの名前が挙がっています。しかし、監督としての手腕ならば岡田監督も最有力候補では…。世界の真ん中でオカダ節炸裂(さくれつ)! なんて想像しただけでもオモロイでしょう。
■岡田阪神、交流戦も順調
難敵の佐々木朗希投手を〝撃破〟です。4日のロッテ戦(甲子園球場)では令和の怪物・佐々木朗に対して六回、1死三塁から大山が右前タイムリー。七回には梅野が2番手の八木から左翼席への今季1号を放ち、2対0で勝ちました。
試合後の岡田監督は佐々木朗対策について「まあ、とにかく低めを振らない。こらフォアボールを絶対選べると思っとったから。いや、きょうはだから六回(攻撃前)にね、今岡コーチが今年初めて円陣を組んだんでね。その回に点を取ったんで、それが効いたんでしょう。あれで入らんかったら、もう円陣を組むなと言うけど」とご満悦の表情を浮かべていました。
交流戦は西武3連戦、ロッテ2試合の5試合で3勝2敗。貯金は18となり、2位のDeNAとは5ゲーム差です(4日現在)。ペナントレースのひとつの節目となる交流戦に入る前、指揮官は「昔はダントツ、パ・リーグが強かった時代もあるけど、今は違う。セの方が強い」と話していましたが、なるほど今のところ虎の勢いに陰りは見られません。6日からは仙台遠征(楽天3連戦)、そして移動日なしで北海道遠征(日本ハム3連戦)ですが、あまり心配する必要もないのかもしれません。
なにしろセ・リーグの投手成績を見ると1位から大竹、村上、才木と阪神勢がズラリ。3人あわせると15勝4敗です。リリーフ陣も好調で盤石の投手力を基盤に打線も勝負強さを発揮しています。監督就任1年目のわずか51試合でここまで阪神を改革した岡田監督の手腕には正直、驚かされます。野球の基本を熟知していて、試合運びにソツがない。選手に能力以上の結果を求めず、役割を明確にして、自分の仕事に集中させる。それぞれが当たり前のことを当たり前にやり続けた結果が貯金18です。