サンケイスポーツ専属評論家の江本孟紀氏(75)が4日終了時の記録をチェックして、ズバリのひとこと。「数字はウソをつかない」。阪神のセ・リーグ首位快走の理由を、明快に解説してくれた。(構成・内井義隆)
--サンスポの4面を凝視されていますが…
「各チーム、おおむね50試合を消化したね。ペナントレースもひと区切りだ。ということで、阪神を取り上げようか。なぜ、この位置にいるのか。数字はウソをつかないよ」
--それで記録欄に目がいった、と
「先発投手では大竹、村上、才木がセ防御率の1~3位を独占。それぞれ0・71、1・41、1・74の安定ぶりだ。勝ち星も6勝、5勝、4勝。これで、首位にいないはずがない」
--確かに
「去年活躍していなかった3人を見いだして、育て上げて、うまく使っている。首脳陣の手腕だよ。3人が出てこなければ今年も厳しかっただろう。やはり野球は、まずピッチャーだ」
--エース青柳が不調なので、なおさらです
「そして、プロ野球選手はもともと、潜在能力が高い。いかにそれを引き出すかが重要なんだ」