近大・北見隆侑投手は九回途中まで3失点と好投した=神宮球場(撮影・土谷創造) 全日本大学野球選手権第1日(福井工大3―5近大、1回戦、5日、神宮)2年連続31度目の出場の近大は、今大会最多44度目の出場の福井工大を下した。
近大は四回無死満塁で二ゴロ併殺打の間に先制。なお2死三塁で9番・中丸圭祐捕手(3年、近大付高)の左前打で2点目を奪った。さらに七回に2点、八回に1点を追加した。最速145キロの先発右腕・北見隆侑投手(2年、乙訓高)が九回途中6安打3失点と好投した。
新大阪から東京までの移動中、台風の影響で三河安城での長時間停車もあり、23時間という旅程を経験しての初戦。先発した北見は「春に初めてリーグ戦に登板し、打たれて自分はこんなもんかと思ったけど、『絶対向かっていって抑える』と気持ちを変えてやってきた。(台風で)こんな経験は2度とないというもので、きょうの登板より記憶に残るかもしれない」と108球を振り返った。
田中秀昌監督は「新幹線にほぼ24時間乗って、そのあと調整できた。きょうは北見に尽きる。テンポよく投げ、守備もよかったし、ほぼ抑えた」と初戦勝利に胸を押さえていた。