出演した映画を鑑賞した明生(左)と付け人役で出た序二段白猿 大相撲の東前頭6枚目明生(27)が5日、東京・台東区の立浪部屋で、出演した映画の試写会に参加した。製作した松竹関係者が稽古場に100インチのスクリーンを用意。師匠の立浪親方(元小結旭豊)や部屋の力士、後援者が鑑賞した。相撲部屋で試写会が実施されるのは極めて異例。
作品は9月1日に全国公開される女優吉永小百合主演の「こんにちは、母さん」(監督山田洋次)。主人公が営む足袋屋をひいきにする力士として本人役を演じた。関係者が鹿児島・奄美大島の同郷だったことから出演が実現。セリフは「わかりました」の一言だったが、「ありがとうございます」のアドリブも加えた。作品は初めて見たそうで、カットされた場面はなかったという。
「恥ずかしいが、相撲で活躍してまた(出演に)呼んでもらえたら」。5月の夏場所では優勝した横綱照ノ富士に唯一の黒星をつけ、7月の名古屋場所(9日初日、ドルフィンズアリーナ)では〝主演〟を目指す。(奥村展也)