6回の投球を終えてベンチに戻る、ロッテ・佐々木朗希=西宮市・甲子園球場(撮影・林俊志) (日本生命セ・パ交流戦、阪神2-0ロッテ、2回戦、阪神2勝、4日、甲子園)〝令和の怪物〟が虎の勢いにのまれた。0-0の六回1死三塁。ロッテ・佐々木朗希投手(21)が投じたフォークボールが高めに浮いた。阪神・大山に捉えられ、先制を許す右前適時打。わずか1安打で1点を失い、今季7戦目の登板で初黒星(4勝)を喫した。
「四球と暴投が全てかなと。それ以外は良かったと思うのでそこだけがもったいなかったです」
ノーヒットのまま迎えた0-0の六回、先頭の中野に四球を与えた。二盗と暴投で1死三塁のピンチを招き、4番の大山に痛打された。6回1安打10奪三振の好投も、自己ワーストタイの5四死球と制球に苦しんだ。セ・リーグ首位の阪神に屈する形となったが、吉井監督は「変化球の精度が少し悪かったと思いますけど、そんな中でも、いいピッチングをしてくれた」とかばった。
チームは今季初の4連敗で首位陥落。次回登板に向け、背番号17は「(四死球は)多少の誤差なので、あまり気にしていない」ときっぱり。仕切り直して、再び怪物が無双する。(武田千怜)