八回、空振り三振を奪った才木はマウンド上で跳びはねて雄たけびを上げた(撮影・榎本雅弘) (日本生命セ・パ交流戦、阪神2-0ロッテ、2回戦、阪神2勝、4日、甲子園) 令和の怪物に投げ勝った!! 「日本生命セ・パ交流戦」で、阪神はロッテを2―0で倒して2連勝。才木浩人投手(24)が9回3安打、12奪三振の力投で自身2度目の完封勝利を飾った。相手先発の佐々木朗希投手(21)と白熱の投手戦を演じた右腕が、サンデー熱闘甲子園の主役だ。本拠地で息を吹き返した猛虎は5日も勝ってアレに向かって独走する。
多くの親子が声を合わせたあと一球コールが力をくれた。最後は苦しみながらも、才木が世界一を知る難攻不落の完全試合男、佐々木朗に投げ勝った。パ・リーグ首位を走っていたロッテ打線を3安打で完封。ナインがマウンドに集うと、引き締まっていた表情がようやく緩んだ。
「自分はゼロに抑えることを第一に考えていた。向こう(佐々木朗)もリズム良く、こっちもリズム良く、というテンポだったので、いい結果につながったかな」
完封勝利を祝うナインに笑顔のハイタッチで応えた=西宮市・甲子園球場(撮影・林俊志)序盤は真っすぐをどんどん投げ込み、三回までを24球で無失点。2巡目以降はカーブやスライダーも交えると、三回からの4イニングで4連続を含む8奪三振と勢いに乗った。前回登板の5月28日の巨人戦(甲子園)で、プロ入り後初めて任されるもクリアできなかった八回は三者凡退に抑えた。