1998年の復刻ユニホームを身にまとったDeNAが八回に逆転劇を演じた(撮影・岡田亮二) (日本生命セ・パ交流戦、DeNA5-4西武、2回戦、DeNA2勝、4日、横浜)サンスポ東京発刊60周年ゲーム。ベイ党の興奮と歓喜が交錯する。日本一となった1998年の復刻ユニホームを着用したDeNA戦士が、「マシンガン打線」を連想させる、つなぎの攻撃で終盤の逆転劇を演出した。
8回、生還した柴田竜拓(右)を出迎えるDeNA・三浦大輔監督(中央) =4日、横浜スタジアム(撮影・大橋純人)「自分の足が速くなったかと思ってしまった。ホンマにいい勝ち方ができましたね。サンスポさんの(東京発刊60周年)記念の試合で活躍できてよかった」
4点を追う八回に一気に同点に追いつき、なおも2死一、三塁で途中出場の戸柱が低めの変化球を二遊間に転がした。〝快足〟を飛ばした二塁内野安打が決勝打となった。8年目の捕手が得点圏打率・400(15打数6安打)、10打点の勝負強さを発揮した。
火をつけたのは35歳の大和だった。八回先頭で代打で登場すると、左翼フェンス直撃の二塁打で出塁。ベテランのひと振りでベンチも球場もムードが一変した。西武には重圧としてのしかかり、失策を誘ってまず1点。宮崎の適時打などで1点差に迫ると、代打・楠本の同点打が飛び出した。この回だけで5本の長単打を集中。主に3番としてマシンガン打線の中軸を担った鈴木打撃コーチは「98年を思い出すような勝ち方。自信にしていい」と認めた。
采配が的中した三浦監督は「最後まで何があるか分からないと選手が諦めなかった。非常に大きな1勝」と振り返り「去年は(6月1日のサンスポ協賛ナイターで)負けちゃったから、今年はいい試合をお見せできてよかったよ」と笑顔を見せた。チーム打率・266は12球団トップ。令和のマシンガン打線が、DeNAの武器となる。(湯浅大)