失格で涙ぐむ加藤未唯(右)、アルディラ・スーチャディ組=パリ(共同) 4日に行われたテニスの全仏オープン女子ダブルス3回戦の判定が波紋を広げている。第16シード、加藤未唯(28、ザイマックス)アルディラ・スーチャディ(インドネシア)組とマリエ・ブズコバ(チェコ)サラ・ソリベストルモ(スペイン)組との試合で、ポイント間に加藤が打った相手コートへのボールがボールガールに当たり、危険行為とみなされ失格となった。この問題で、対戦相手のブズコバ・ソリベストルモ組に批判の声が高まっている。
加藤はすぐにボールガールに謝罪し、主審に事情を説明。主審は当初警告を与えたが、ブズコバ・ソリベストルモ組が異議を申し立てて、最終的に失格が言い渡された。加藤は自身のSNSで「不幸な出来事により、ボールガール、パートナーのアルディラ、チーム、そしてサポーターの方々に心から謝罪したい。全く意図的なものではなかった」と謝罪。大会側からポイント剥奪、賞金没収の処分を科されたという。
ブズコバ、ソリベストルモが加藤・スーチャディ組の失格を促したと海外メディアで報じられると、SNSではブズコバとソリベストルモの両者へ批判が殺到した。ツイッター、インスタグラムの両選手のアカウントには「ボールが当たった瞬間を見ていないのに、どうして異議をいうことができたの?」「試合後、あなたたちへの私のリスペクトはなくなった。態度が悪い」「スポーツマンシップを欠く行動。恥を知れ」「カトウとディラから勝利を盗んだ」「プロ選手のやることではないよね」と辛辣なコメントが寄せられた。