暫定王座獲得の一夜明け会見で撮影に応じた(左から)重岡優大、亀田興毅氏、重岡銀次朗 プロボクシングIBF世界ミニマム級暫定王者の重岡銀次朗(23)=ワタナベ=が、8月11日にエディオンアリーナ大阪第1競技場で行われる「3150FIGHT vol.6」で、IBF王者のダニエル・バラダレス(28)=メキシコ=と団体内王座統一戦を闘うことが5日、関係者の話で分かった。世界初挑戦だった今年1月に無効試合となった因縁の相手との再戦となる。
前回の対戦では3回途中に偶然のバッティングで王者が負傷。劣勢に立たされた王者による故意のバッティングや、その後の戦意を疑う声もあり、物議を醸した。銀次朗はダイレクトリマッチを望んだが、バラダレスはIBFに左鼓膜穿孔(せんこう)の診断書を提出。4月に前王者でIBF3位だったレネ・マーク・クアルト(フィリピン)を9回KOで下し、暫定王者となった経緯がある。銀次朗は「あの日を思い出して悔しくなるときはある」と悔しさを忘れていない。
興行をプロモートする元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(36)は、「必ず日本で2人そろえてやらないと駄目」と兄でWBC世界同級暫定王者の重岡優大(26)=ワタナベ=とのダブル団体内王座統一戦の実現を目指していたが、王者のパンヤ・プラダブシー(32)=タイ=陣営がタイでの防衛戦を望みWBCが了承。優大は代わりに暫定王座の初防衛戦を闘う見込みだ。
プロ戦績は銀次朗が10戦9勝(7KO)1無効試合、バラダレスが31戦26勝(15KO)3敗1分け1無効試合、優大が7戦7勝(5KO)、パンヤが40戦39勝(23KO)1敗。