巨人・原辰徳監督(64)が5日、5月31日に老衰のため89歳で死去した母・カツヨさんについて語った。
「妻として、母として、祖母として、三代の野球人を育てた。けがとか健康を案じて、特に勝利を強く願った女性でした。私も、それが母親も誇りだったと思います。私にとっても自慢の母親であった。最後、安らかに(眠りについた)というところではとても安心してます」
夫は高校野球の監督として東海大相模高などで2度の全国制覇を達成した貢氏(2014年5月29日に死去)。巨人・菅野智之投手は、長女・詠美さんの長男で孫にあたる。
原監督は「父も教え子さんがたくさんいるし、その教え子の連中も母親の影響は少なからず受けている。ある意味、父より強さを持っていた。もちろんやさしさも持っていた。そういう母。あれほど身を案じ、けがをすごく心配しながら、勝利を願った女性はたぶん世の中にそうはいないんじゃないかな。われわれが野球をやる時は正座しながら見ていた」としのんだ。
カツヨさんの訃報はこの日、球団から発表された。5月31日に神奈川県大和市内の病院で死去。4日に通夜、5日に葬儀告別式が近親者のみで執り行われた。弔問、供花、香典などは辞退する意向だという。