延長十一回、佐藤輝に続いて梅野が連打。バント失敗から切り替えた (日本生命セ・パ交流戦、阪神6x-5ロッテ、1回戦、阪神1勝、3日、甲子園)窮地に立たされても、最後は意地で白球に食らいついた。代打・梅野が犠打狙いから打撃に切り替えて快音を響かせ、小幡の劇打を呼び込んだ。
「なんとかつなぎたいと思って食らいついた」
延長十一回、先頭の佐藤輝が右前打で出塁し、代打で登場。バントのサインが出されたが、ここで2球続けてファウルにして追い込まれた。2年目右腕・広畑の外角のカットボールに必死に手を伸ばし、中前へ。無死一、三塁と好機を広げてサヨナラ劇を演出した。
「なんとかと思ってバントも挑んだ。うまくいかなかったけど、ヒットが出てよかった」
土壇場でつないで生まれた勝利に「結果が違う形で出たけど、チームのために、勝てたのでよかった」と胸をなで下ろした。5月31日の西武戦(ベルーナ)では今季初の長打となる二塁打を放つなど、徐々に打撃でも調子を上げている。勝負どころで仕事を果たし、チームの3連敗阻止に一役買った。(織原祥平)