バウアーは四回、鈴木の打球に飛びついて好捕した(撮影・荒木孝雄) セ・リーグ2位のDeNAは3日、西武1回戦(横浜)に6―2で勝利した。米大リーグで2020年にサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いたトレバー・バウアー投手(32)が来日最長の8回を投げて、3安打2失点で1カ月ぶりの2勝目(2敗)を挙げた。日本一に輝いた1998年の復刻ユニホームで臨んだ一戦で、最強助っ人右腕が毎回の10奪三振で格の違いを見せ、チームを交流戦単独首位へと導いた。
先発のDeNA・バウアー=横浜スタジアム(撮影・田村亮介)列島を襲った台風2号は公共交通機関を含む多方面に悪影響を及ぼしたが、バウアーがマウンドに上がると厚い雲は散り散りになった。
生涯輝き続ける栄光、サイ・ヤング賞を肩書に持つ。日本選手は一度も手にしたことがない。その誇りは右腕の指先から放たれる一球、一球が証明した。情熱と冷静が何度も表情を豊かにする。8回3安打2失点。来日後最多となる10奪三振の快投で、デビュー戦だった5月3日の広島戦(横浜)以来となる2勝目を手にした。
「ヨコハマ、ダイスキ! 3勝目まで1カ月お待たせしないように頑張ります」