前半10分、トライを決める天理大SH北條拓郎主将=天理親里ラグビー場 ラグビーの「スプリング・カーニバルIN奈良」が4日、奈良・天理親里ラグビー場で開催され、天理大が関東リーグ戦5連覇中の東海大に48-20で快勝した。
3季前の大学王者で日本一奪還を目指す天理大は、接点の当たりの強さで相手を上回り、ゲームを支配すると、前半だけで計4トライを奪い、29-10でリード。後半もFB谷口宜顕主将(4年)、SO武藤ゆらぎ(4年)ら主力を欠いた相手に流れを渡さず、3トライを追加し、悠々と逃げ切った。
5ゴール1PGの13得点を決めた天理大SO筒口允之=天理親里ラグビー場天理大は1週間前の5月28日の関西大学春季トーナメント準決勝で同志社大に敗れ(●33-41)、3位決定戦に回ることが決まったばかり。試合後はほぼ毎日、選手だけでミーティングを開き、試合に臨んだSH北條拓郎主将(4年)は「まず体を当てることを目標にした。体を当てるのはラグビーで一番大事なところ。それはできたかなと思う」とうなずき、「同志社に負けて自信が落ちていたが、(この試合で)結果として出たのは、自信につながる」と胸を張った。
1年時はSOのレギュラーとして試合に出場しながら昨季は春に左膝前十字じん帯を損傷してシーズンをほぼ棒に振った筒口允之(3年)が「1年のとき以来」という先発SOで後半20分まで出場。テンポの良いパスさばきと強気な攻めで攻撃をリードしたほか、プレースキックでも5ゴール1PGを決め、勝利に貢献した。
前座試合では天理高(奈良)が東海大大阪仰星高に22-7で勝った。