優勝し、涙を流す川岸史果=朝霧ジャンボリーゴルフクラブ(撮影・蔵賢斗) リシャール・ミル・ヨネックスレディス最終日(4日、静岡・朝霧ジャンボリーGC=6687ヤード、パー72)前日サスペンデッドとなった第1ラウンド(R)の残りと最終Rを行い、川岸史果(28)=加賀電子=が通算9アンダーで並んだ佐久間朱莉(20)=大東建託=とのプレーオフを1ホール目のバーディーで制し、6年ぶりのツアー通算2勝目を挙げた。最終Rはセカンドカットにより、2アンダーで26位タイまでの33人による9ホールで実施。初日が悪天候で中止となった大会は27ホールの短縮競技となった。
6年分の思いが、握りしめた右こぶしにこもっていた。18番(パー5)でのプレーオフ1ホール目。1・5メートルのバーディーパットを沈めた川岸は7度のガッツポーズで喜びを表した。ツアー164戦目で初のプレーオフを制し、手にした頂点。涙腺はすぐに崩壊した。
「いろんな思いが込み上げてきました。長かったな、苦しかったな…と。すごくうれしい」
初日は悪天候で中止、前日は濃霧でサスペンデッド。ツアー3度目のセカンドカットが実施され、最終Rは9ホールとなった27ホールの短期決戦を攻め続けた。18番は第1Rが2オンしてイーグルを奪い、最終Rとプレーオフはほぼ同じラインにつけてバーディー。台頭する若い力をはねのけた28歳は「荒波に飲み込まれないようにやってきた」と胸を張った。