阪神・才木浩人を出迎える岡田彰布監督=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎) (日本生命セ・パ交流戦、阪神2ー0ロッテ、2回戦、阪神2勝、4日、甲子園)阪神が開幕4連勝だったロッテ・佐々木朗希投手(21)に〝土〟をつけた。六回の大山悠輔内野手(28)の右前適時打が初安打となり、降板後の七回には梅野隆太郎捕手(31)が1号ソロ。才木浩人投手(24)は九回2死二、三塁の窮地をしのぎ、プロ初の9回完封。3安打12三振の圧巻の投球内容だった。佐々木朗は6回1安打10三振1失点ながら、初黒星。阪神は9連戦を連勝発進。今季8度目の完封勝利で、貯金を今季最多の「18」に戻した岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=34勝16敗1分、観衆=4万2619人)。
完封勝利に笑顔の阪神・才木浩人と梅野隆太郎=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎)ーー才木のピッチング
「前回もそうだし、ファームから上がってきてね、ずっと良かったんで。悪い癖、上体が反るというのがないから、ストライクが低めに。高めも意識して高めにいってる感じ。低め狙って高めとが全然ないし、ちゃんと修正して、それがいいピッチングにつながってると思うけど」
ーー九回一打同点のピンチも投げきれた
「投げきれたって、ホントは3人で終わった方がエエんやけど(笑)。あのへんがプロ初完封というかな、意識かも分からんけどね。そんなんは乗りきっていかなアカンわけやから、おーん」
ーー佐々木朗のピッチングは
「ヒット出なかったけど、とにかく低めを振らない。フォアボールを絶対選べると思っとったから。出たらね、走れていうかね。連打は打てないから」
ーー六回も中野の四球から(二盗後、佐々木朗の暴投で三進)
「アレ(暴投)もフォークだったしね。やっぱ大きいよね。サードまで行くことによって前進守備で来るし、向こうも点取れてないわけだから。ヒットになる確率も高くなる感じやね」
六回、適時打を放つ阪神・大山悠輔=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎)ーー対戦前は「普通に」と言っていたが
「普通やろ。いつもこんなやったらアカンけどな。もうちょっとヒット打たなアカンけど。相手ピッチャーの力から行くと、こういう点の取り方しかないんかないうのはあるよね」
ーー低めに対する見極めはミーティングでもテーマに
「もうほとんどミーティングで。今日だけは見送り三振はOK言ってたから」
ーー六回の円陣もしっかり見極めをと
「そうそう。別にそんな難しいことは、今岡言ってなかったみたいやけど。初めて組んだから俺がビックリしたわ。円陣組んだの。点入るんかなと思ったけど、点入ったから。あれで入らんかったら、もう円陣組むなと言うけど」
ーー大山もさすが
「1打席目からボール球見送って低めも見極めて、ショートゴロもそんな悪い当たりじゃなかったし、タイミングは合ってるなと思ってたけどね。サード行ってワンバン投げれないカウントになったから、だから高めにくるよね」
七回、本塁打を放つ阪神・梅野隆太郎=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎)ーー監督賞を今年も出している?
「出してる出してる。才木にやらんと、そら怒られるやろ。ナンボ梅野がホームラン打っても、そら才木やろうなあ」
ーー梅野の一発も大きい
「大きかった、大きかった」
ーー円陣はあまり好まないか
「円陣したら相手に読まれるやんか。だから円陣言うのはだって、準備の段階と違ういうことやからな。本当に打てない時は、俺もオリックスの時とかやってたけどな。三回とかに円陣組んでた時もある。分からないピッチャーばっかやからな。その打席の内容とか、そんなんであったけどな。でももう、準備して試合に挑むんやから。試合中にミーティングと違うことは起きないよ。今はいろんな情報が入ってるから」
ーーいい円陣になった?
「そうやなあ。ほとんど何も言うてなかったけどなあ、はっきり言うて」
ーーミーティングの再確認を?
「そうそう。ミーティング通りやって言ってたわ。点入ったから良かったわ」
ーー6回で100球投げさせることはプラン通りだったか?
「そんなことない。球数で交代するピッチャーやから、多く投げさせた方が早く代わるわけやん」
ーー木浪スタメン
「ファン投票1位外されへん。そんなん怒られるやん」