阪神・浜地真澄投手(25)が2軍で1カ月間を過ごし、5月12日に1軍再昇格。調整期間をへて戦いの輪に戻ってきた際に明かした素直な気持ちが、印象的だった。
「正直、下(2軍)で抑えても、自信はそんなつかなかった」
昨季に52試合に登板して21ホールドを挙げ、防御率は1・14。多くのキャリアハイの数字を残したことに加えて「オフシーズンがすごく充実していて、去年よりももうひと段階、上に上がれたのかなという感覚があった」。順調なステップを踏めたと思っていたからこそ、4月11日の巨人戦(東京ドーム)でリリーフし、1/3回で4安打4失点で3試合連続失点、翌12日に2軍降格となるなど、開幕直後の投球はショックも大きかった。
その後、ウエスタン・リーグでは6試合に登板して2安打しか許さず防御率0・00だった。ただ、好投を続けても1軍で結果を残す自信が生まれることはなかった。昨季も1カ月間、2軍で過ごした時期があるが、プロ入り後でのこの経験は「初めてかもしれないですね」という。大きな心理的変化だ。