女子100メートル障害で4位となり、号泣する福部真子(左から2人目)=ヤンマースタジアム長居 陸上の世界選手権(8月・ブダペスト)の代表選考会を兼ねた日本選手権第3日は3日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、女子100メートル障害決勝は東京五輪代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が12秒95で2年ぶり5度目の優勝を果たした。
世界選手権の参加標準記録を突破している前年優勝の福部真子(日本建設工業)は12秒99の4位で、今大会での代表決定はならなかった。
女子100メートル障害の福部は世界選手権代表を決められなかった。参加標準記録を突破済みのため3位以内で代表決定だったが、3位と0秒03差の4位に終わって号泣。スタート地点から全身の筋肉がこわばったといい「今まで感じたことのない緊張感だった。プレッシャーに勝てなかった」と語った。
レース直後、会場の大型ビジョンで自身が1着と表示される場面もあったが、確定結果で訂正された。27歳の日本記録保持者は「来年じゃなくて良かった。この失敗を生かしてこそ、私」とパリ五輪を見据えた。
日本陸連は、ゴール直後に福部が1着と示された件について「着順判定中の記録が出力されてしまったため、正式な着順とは違うものが一時表示された」と説明した。