栗山監督は退任会見で晴れやかな表情を浮かべた(撮影・萩原悠久人) 3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表監督として侍ジャパンを優勝に導き、5月31日に契約満了となった栗山英樹氏(62)が2日、東京都内のホテルで退任会見を行った。
「勝ち切ることができて、先輩方がつくった日本野球の素晴らしさを少しだけ伝えることができたかなと。僕も思い切りやることができた」
濃紺のスーツに侍ジャパンのピンバッジを付けた栗山氏は晴れやかな笑顔を見せた。最も印象に残った試合は「WBCの7試合すべて。一試合一試合が生涯、忘れられない」と振り返った。
大谷(エンゼルス)、村上(ヤクルト)ら日米で活躍するスターをそろえて世界一を奪還。「子供たちに日本の誇れるものというか、日本に生まれてよかったと思ってくれるんじゃないかと勝手に思っている」と充実感をにじませた。
今後の目標は2、3あるというが「大きなものを勝手にイメージしています。恥ずかしくて言えないけど」と明かさなかった。「日本野球をこれからも応援し続けたい」。2021年12月に就任した栗山氏が濃密な1年5カ月を駆け抜けた。(湯浅大)