宝塚歌劇団星組トップスター、礼真琴(れい・まこと)が主演するミュージカル「1789-バスティーユの恋人たち-」が2日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(7月2日まで)。
2012年にフランスでの初演が大ヒットを記録した作品。15年に月組が日本初演し、軽快なロックナンバーに乗せたドラマチックな演出が鮮烈な印象を残した。礼は公演前「8年前の月組さんの舞台を拝見した時から衝撃を受けた作品だったので、いつかどこかで挑戦したいという思いがありました」と作品に思いをはせていた。
フランス革命を題材に翻弄されるさまざまな人間の生き様を、フレンチロックのナンバーに乗せて描く。礼が演じるのは理不尽に銃殺された父の復讐のため、パリに向かう主人公・ロナン。権力に立ち向かう群衆の先頭に立ち、革命に燃える青年を演じた。
「大勢で出ている場面がたくさんある。星組にしか出せない、良くも悪くも勢いのある部分を民衆のパワーとして出せたらいい」と話していた通り、グルーヴあふれるダンスや迫力満点の大ナンバーで星組をけん引。演出もコロナ禍で控えていた客席下りも解禁するなど、観客を魅了し続けた。
礼は同公演の8月27日の東京宝塚劇場千秋楽から約2カ月間、休養に入る。