八回、好機を逃す凡打に表情を歪める阪神・岡田彰布監督(撮影・安部光翁) (日本生命セ・パ交流戦、西武4-2阪神、3回戦、西武2勝1敗、1日、ベルーナD)阪神は2-4で西武に敗れ、5月9、10日のヤクルト戦(甲子園)以来の連敗。6カードぶりの負け越しを喫した。岡田彰布監督(65)は、ボール球をブンブンと振るシェルドン・ノイジー外野手(28)に苦言を呈しスタメン外しも示唆。9連勝のち、自滅のような2連敗となり「ズルズルいきそうな負けやで」と警鐘だ。12球団で唯一3連敗がない虎が、最初の踏ん張りどころを迎えた。
実に22日ぶりの連敗で、貯金はまだ「16」もある。だが、完ぺきを求める岡田監督は負け方が気に入らなかった。
「そらもう、今の打線とかな。つながりとか言うたら、そらお前。ズルズルいきそうな負けやで。そんなの。ただ単の負けじゃないよな」
勝てるゲームを取りこぼし、見過ごせるわけがない。二回、約1カ月半ぶりに先発に抜てきした渡辺諒の左前打で先制に成功。またも起用がはまったが、1-2の三回1死一、二塁で佐藤輝が遊ゴロ併殺に倒れるなど、四回までに3併殺と拙攻を重ねた。
2-4の七回の守備では、柘植の三ゴロを処理した佐藤輝の送球が逸れた。捕球した大山の足はベースからは離れていたかに見えたが、審判の判定はアウト。すでに西武は2度失敗していたためリクエストを要求できなかった。八回1死一塁では、渡部がなんでもない一飛を落球したが、そんな何度も吹いた追い風にも乗れなかった。