三回、左翼へ10号2ランを放った村上。ヤクルトが北の国から6月反攻を開始する(撮影・今野顕) 長いトンネルを抜けた!! ヤクルトは1日、「日本生命セ・パ交流戦2023」の日本ハム3回戦(エスコン)に5―0で勝ち、1分けを挟んだ連敗を12で止めた。4番の村上宗隆内野手(23)が一回に先制の左前適時打、三回は10号2ランを放ち、チームを5月14日以来となる勝利に導いた。昨年6月は球団最多に並ぶ月間19勝(4敗)をマークし、リーグ連覇へつなげた。相性の良い6月の初戦を飾り、村神様を中心に最下位から巻き返す。
ホッと一息ついた。長く、暗いトンネルを抜けて、18日ぶりの勝利。村上はマウンド上でナインと喜ぶと、ベンチ前で待っていた高津監督の元へ最初に駆け付け、笑顔でタッチを交わした。
「久しぶりに勝ちを取れてよかった。本当に少しのところで負けたり勝てたりする。なんとか勝ち切ることができた」
主砲のバットがモヤモヤを断ち切った。1―0の三回1死一塁で加藤貴の外角低め130キロのカットボールを一閃。「強引にいかずにしっかりと押し込めた」と捉えた打球は低い弾道で左翼席へ運んだ。5年連続で2桁本塁打に到達した。