五回、走塁中に負傷した近本(左)はさわやかな笑顔で「大丈夫」と強調した (日本生命セ・パ交流戦、西武4-0阪神、2回戦、1勝1敗、31日、ベルーナD)虎番キャップのビヤ樽こと三木建次は、サブキャップの新里公章と前夜から綿密な打ち合わせを繰り返していた。
「今回の遠征は、とにかくあそこへ行きたいんや。一緒に行くか…?」
ツートップがひそひそと話し込んでいたのは、残念ながら仕事の話ではなかった。目指したのはベルーナドームでの試合の際に多くの記者が宿泊する立川駅の近辺にある老舗中華料理店「四つ角飯店」。そこの「豚の角煮定食」を食べるため、昼間になんと2人で40分も行列に並んだらしい!
10連勝が懸かっていたナイターを前に、なんとものんきな話だが…。チームの快進撃とともに担当記者もバタバタと駆け抜けた5月だっただろうし、自分たちへのご褒美でもあったのかもしれない。約600グラムもある特大でフワフワの極上の角煮で「1700円くらいだった」そうだ。食べきれない分は包んでもらって持ち帰ることもでき、ビヤ樽も新里もそろってベルーナドームへ引っさげてきた。
ビヤ樽は「晩ご飯にもなったから『850円+850円』と考えたら決して高くはない」とご満悦。虎番の後輩、織原祥平からは「いつも風船のようにパンパンのおなかが、さらにはち切れそうでしたよ」という報告もあった。交流戦で普段なかなか行くことができない遠征先へ行けるのは楽しみの一つとはいえ、夏にはもう59歳になるというし食べ過ぎには気を付けてほしいところだ…。
ビヤ樽自身も「最近ちょっと疲れが出てきた。だからこそ角煮で栄養を、というのもあったんや。季節の変わり目やし、眠るときに冷房をどのくらいの強さにしようか、どうしたら一番疲れが取れるのか頭を悩ませてる」と体調管理の難しさを感じ始めているという。そして「その点でも岡田監督はエネルギッシュやし、すごい」と実感を込めて語るのだった。