遊撃手2000試合出場達成し記念ボードを掲げる巨人・坂本勇人=ZOZOマリン(撮影・斎藤浩一) セ・リーグ4位の巨人は31日、「日本生命セ・パ交流戦2023」のロッテ2回戦(ZOZOマリン)に7-4で競り勝ち、連敗を4で止めた。「2番・遊撃」で先発したプロ17年目の坂本勇人内野手(34)が、プロ野球史上初となる遊撃での通算2000試合出場を達成した。
2019年、遊撃手を特集した野球雑誌を書店で見つけたので、おこがましいと思いながらも坂本に手渡したことがある。試合前の多忙な時間にもかかわらず、数時間もたたないうちに「全部読んだよ。ありがとう」と言われて驚いた。
自身も含めた12球団の正遊撃手の考えや守備論が書かれたページ、18年まで巨人で守備走塁コーチとして指導を受けた井端弘和氏による「遊撃・坂本勇人」の解説に全て目を通したそうだ。遊撃への強い愛着と探求心を感じた。
昨季、故障で離脱した際には原監督から一塁手での復帰を提案されたが、遊撃手での完全復活を遂げるために断ったという。ポジションを愛する気持ちとプライドが、どの遊撃手よりも勝っている部分なのだと思う。(巨人担当キャップ・谷川直之)