八回、好機に凡打で表情を歪める阪神・岡田彰布監督=ベルーナドーム(撮影・安部光翁) (日本生命セ・パ交流戦、西武4ー2阪神、3回戦、西武2勝1敗、1日、ベルーナD)阪神が5月9、10日のヤクルト戦(甲子園)以来の連敗で、6カードぶりの負け越しを喫した。プロ初先発の西武・宮川哲投手(27)を攻めあぐみ、二回に先制したものの、3併殺。伊藤将司投手(28)はその裏、3長短打で逆転を許した。五回には2ランを浴びて降板し、今季初黒星(2勝)。「7番・右翼」のD1位・森下翔太外野手(22)=中大=はプロ3度目のマルチ安打。先制試合の連勝は「15」で止まり、今季23勝5敗1分。12球団で唯一3連敗のないチームは2日、ロッテ戦(甲子園)を迎える。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=32勝16敗1分、観衆=1万7998人)。
ーー宮川のところで崩したかった
「そら、つながらんもん。昨日もそうやけど」
ーーいい時は四球を生かす
「もっと、つながったりなあ。まあヒットも6本。この3試合そんなんやしな」
右飛に倒れた五回、バットを叩きつけた阪神のシェルドン・ノイジー=ベルーナドーム(撮影・尾崎修二)ーー佐藤輝の状態が気になる(3打数無安打1三振1併殺)
「あんなもんやろう。まだマシやんか、ノイジーに比べたら(ノイジーは4タコ1三振)」
ーー3番がつなぐと得点につながる
「もう、勝手に打っとるやろ。初球でもなあ。くそボール。ボールばっかりもう、なんぼ言うてもアカンなあ。あそこで切れてしまうから。線にならんもんな」
ーー打ちたい気持ちが
「打ちたい、打ちたいって、そんなに打ってないやんか、今まで。何を言うてんのそんなの。打ちたい打ちたいで、みんな打たれへんで、そんなもん。3割30本くらい打てるヤツが言う言葉であって、そんな打ってへんやろ? 2割5分で、ちょっとぐらいのホームランやしな」
ーーやるべきことをやる必要がある
「そうや。それを打ちたいって考えるのは、おかしいよな」
ーーあそこの打順はノイジーしかいない
「そんなことないよ。ほかいてるよ。打てへんなら、いつまでも使わへんよ」
二回、適時打を放つ阪神・渡辺諒=ベルーナドーム(撮影・安部光翁)ーー渡辺諒はパの経験を買って?
「DHは初めてやから様子見でな、今日は前川行けんやろ。他の選手の都合もあるから。そういうことやんか、別に、誰が適してるとか分かれへんわけやから。一番パ・リーグ知っとる。この3連戦1回ぐらい行こう思とったよ」
ーーチャンスをもらった時に
「いい仕事してるやんか、なあ」
ーーミエセスの状態も悪くない。甲子園に帰ったら打順、ポジションの変更はあるか
「いや、そら考えるよ、そら」
ーー森下も2安打
「ポジション的にも、ライトとDHあるけど、2つのポジションが空いてるわけやから、森下も昨日、一昨日と、そういうの見とって、今日結果出てるわけやから、別にそれでエエんちゃう? 森下で。じゃ、森下使うになるやんか。別に」
ーー嫌な負け方
「いやあ、今日の負け方はアレやなあ。自滅やろ。初回から伊藤も悪かったよなあ。『どうなってるの』て言ってたけど、ピッチングコーチと」
ーーらしくなかった
「高めばっかりやんか」
ーー流れ的にも2日は止めたい
「今の打線とかな、つながりとか言うら、そらお前、ズルズル行きそうな負けやで。ただ単の負けじゃないよな。そんな、自分のヒットがないだけで、簡単に考えとったら、ズルズル行ってしまうよ。そういう危機感を持つかやろなあ」
ーー甲子園で
「わからへんやないか。明日からも負けるかもわからへんやんか。そんなもん、お前、安易な考えで。そら絶対に止めなアカンわけやから。止めるためにはどうするかいうことやろ」