(日本生命セ・パ交流戦、西武4ー0阪神、2回戦、1勝1敗、31日、ベルーナD)味方を信じ、援護を待ち続けながらマウンドで踏ん張ったが、4点目のホームを踏まれると表情をゆがめた。阪神・西勇は〝魔の所沢〟で今季4敗目。あともうひと踏ん張りが足りず、チームの連勝も止めてしまった。
「何とか抑えたい、抑えたいと、その気持ちの連続だった。味方が取ってくれるまで粘りたかった」
一回、先頭の源田に左翼手前に落とされ、ノイジーの失策も絡んでいきなり無死二塁。その後、4番・渡部に中前へはじき返されて先制点を奪われると、四回には試合前時点で通算打率・385だった難敵・栗山に3球続けたスライダーを右翼席に運ばれて2点差とされた。七回には一塁線際のボテボテの内野安打から2死満塁のピンチを招き、外崎に甘く入った初球のスライダーをとらえられてさらに2点を失い、交代が告げられた。
「最後(七回は)、攻めた結果だったので仕方ないことやし、僕の粘り負け」
三者凡退は六回のみ。それ以外は毎回走者を背負いながらも粘ったが、球数が100球を超えた七回の正念場で痛打を食らった。6回⅔を投げ、8安打4失点(自責3)。ベルーナドームではオリックス時代を含めて通算8試合で0勝5敗、防御率6・19と15年間でいまだ白星なし。かつて「(雰囲気に)飲まれることもあった」と話していた苦手の球場で自身通算100敗目を喫した。