18歳で代表メンバーに選ばれた麻野堅斗(32番)。201センチの高橋健太郎(10)、200センチの甲斐優人(30)よりも少し高いのが分かる=愛知・春日井市 バレーボール男子日本代表は31日、愛知県内で記者会見し、国際大会・ネーションズリーグ(VNL)名古屋大会(6月6日開幕)の登録選手14人を発表。18歳のミドルブロッカー(MB)、麻野堅斗(早大)が初めて選ばれた。
「選ばれたからには自分のプレーを出してチームに貢献したい」。麻野は期待に胸を膨らませた。
身長206センチの麻野は、今回のチームでは最年少で最長身。MBでは珍しい左利きだ。京都・東山高3年だった昨季に初めて代表候補に登録された。今季は当初、アジア大会などに出場するB代表の候補だったが、VNLに出場するA代表のMBに負傷者が出たため、急遽(きゅうきょ)呼ばれた。
「まずはB代表で頑張って、そこからA代表と思っていたので、びっくりした。不安もあるけどチャンスだと思った」。高さを生かしたブロックや、左利きの利点を生かした速攻などの武器が通用するかを試したいという。
小学生の頃から目標だった代表入りは、昨年実現。代表合宿に参加し、トップレベルと練習する中で次の目標は「五輪でのメダル獲得」に上がった。「ここで活躍して五輪に出られるように。まだまだ国際試合に慣れていないので、経験を積みたい」。まずは6月1、2日の世界ランク1位のポーランドとの親善試合(愛知県内)でアピールを目指す。
主将は今季も石川祐希(27)=ミラノ=が務め、石川と同じイタリア1部リーグ(セリエA)で2季目を終えた高橋藍(21)=パドバ、日体大=や西田有志(23)=日本協会=らも入った。麻野のほか、身長2メートルの甲斐優人(19)=専大=も初めてA代表に入った。