10連敗中のヤクルトが現状を打破するには、得点圏(リーグワーストの・193)での打撃を改善することだ。
狙い球を絞って大振りをしないこと、常にライナー性の打球を飛ばす意識で打席に入ることが大事になる。ここ数試合は得点圏で大振りしたり、初球から簡単にフライアウトになったりするケースが目立つ。常にバットの芯でボールを捉える意識を強く持ってほしい。
30日にスタートする交流戦で、鍵となるのはやはりセ・リーグにはないDH制への対応だろう。さっそく、交流戦初戦で日本ハムと敵地で対戦する。打順にDHが入る戦いとなるが、相手投手によって、調子のいい打者を見極めて使っていければ、勝利に近づくのではないか。
相手の先発投手が右投手の場合は、体調さえ整えば青木が適任だろう。経験豊富で野球をよく知っているし、どの打順でも安心して任せられる。代打で勝負強さを発揮している川端の起用も一手だろう。
対左投手の場合は昨年、DH起用の多かったサンタナか。山田は下半身の張りで2試合連続で欠場しているが、走れるのであればDHで使ってみるのもありだろう。
パ・リーグには球が速く、直球で押してくる投手が非常に多い。狙い球を絞って、追い込まれる前に打ち損じることなく仕留めることが大事。特に得点圏では粘っこい打撃をしていかないと、不利になる。リーグの違うチームと対戦するだけに、気分を新たにまずは連敗を止めてほしい。(サンケイスポーツ専属評論家)