六回、本塁打を放つ日本ハム・万波中正(撮影・三浦幸太郎) (日本生命セ・パ交流戦、日本ハム-ヤクルト、1回戦、30日、エスコン)「4番・右翼」で先発出場の日本ハム・万波中正外野手(23)が2打席連続本塁打を放ち、試合をひっくり返した。まずは0-1の四回、2試合連発となる同点の10号ソロ。第2打席のファーストスイングで仕留め、悠々とダイヤモンドを一周した。
「打ったのはストレート。まずは同点。ここからさらに頑張ります」
第1打席、右前打で幸先の良いスタートを切った。2打席目でヤクルト先発左腕、石川の初球、130キロを一閃。再びの逆方向で右翼本塁打エリアの開放型ブルペンにアーチを描いた。この時点でリーグ単独トップに立つ一発で自身3試合連続の複数安打をマーク。直近4試合で打率・400(15打数6安打)の右打者がこの試合でも状態の良さを印象付けた。
万波の勢いは止まらない。1-1で迎えた六回の第3打席。フルカウントからまたしても石川の直球を振り抜いた。勝ち越しの11号ソロは左中間席へ着弾。「最高です!」と声を弾ませた。
試合前時点でのリーグ本塁打ランキングでは9本でオリックス・杉本と並びトップ。ソフトバンク・柳田が8本で3位に控えるなど球界を代表するスラッガーが名を連ねる。「本塁打の上位にいる皆さんの顔ぶれとか見ても本当にすごい選手ばかり。そういうところに割って入るようにというのを目指してやってきましたし、少しずつ近づけるように頑張りたい」と力強く語っていた右打者が、2打席連発で両リーグトップに躍り出た。(加藤次郎)