記者会見する横綱審議委員会の山内昌之委員長=29日、東京・両国国技館(日本相撲協会提供) 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は29日、東京・墨田区の両国国技館で定例会合を開いた。4場所連続休場明けだった夏場所を14勝1敗で制し、6場所ぶり8度目の優勝を遂げた横綱照ノ富士(31)について、山内昌之委員長(75)=東大名誉教授=は「存在感、大きさ、責任の取り方、すべての力士のかがみ、模範」と一人横綱の復活を高く評価した。
7月の名古屋場所(9日初日、ドルフィンズアリーナ)では4関脇の一角だった霧馬山の大関昇進が確定的となり、同委員長は「敢闘精神を生かして横綱昇進に挑んでほしい」とした。豊昇龍、大栄翔、若元春の3関脇は2場所連続2桁白星を挙げ、来場所は3人そろって「大関とり」に挑戦する。「大関の数に関係なく、横綱昇進レースに焦点が移ってほしい」と期待した。(奥村展也)