出遅れていた大貫が今季初勝利。盤石の先発陣を軸に、首位の阪神を追う(撮影・宮沢宗士郎) 頼れる柱が帰ってきた!! セ・リーグ2位のDeNAは28日、中日8回戦(バンテリンドーム)に3-1で勝利。先発の大貫晋一投手(29)が九回途中4安打1失点で今季初勝利を手にした。昨季チームトップタイの11勝(8敗)を挙げたが、今季は開幕前の右肩肉離れで出遅れた。あと1死を奪えずにプロ初完封を逃したが、交流戦前最後の試合でチームの連敗を4で止めた。
待望の今季1勝をつかんだが、ヒーローインタビューの第一声は「悔しいです!」。大貫はプロ初完封目前の九回2死。一、三塁のピンチを招いて降板し、「もちろん初めてだったので完封したい気持ちはあったけど、チームが勝つことが大事。もっと頑張ります」とさらなる成長を誓った。
堂々の117球だった。3―7番まで右打者が並んだ中日打線に、徹底して速球で内角を突き凡打の山を築いた。昨季は1試合平均投球回数「5・7」に終わっただけに、8回⅔を投げ1失点に「去年はなかなか長い回を投げられなかったので、すごく自信になった」と胸を張った。
初の開幕投手へ強い意欲を示して迎えた今季だったが、開幕直前に右肩の肉離れを発症し離脱。レベルアップを図り、オフに励んだ増量を「増やしてよかったこともあるけど、その重さを自分がうまく扱えなかった面もあった」と振り返った。