阪神・前川右京外野手(20)が30日から始まる交流戦に合わせて1軍に初昇格することが28日、分かった。
岡田彰布監督(65)は28日の巨人戦(甲子園)後、交流戦に向け「DH(指名打者)とかあるからな」と、2軍からDH候補となる選手の昇格を示唆していた。そこで白羽の矢が立ったのが前川だ。
指揮官はかねて、その打撃センスを絶賛。奈良・智弁学園高時代から注目しており、ウエスタン・リーグを視察に訪れるたびに名前を挙げていた。将の期待に、前川も「頑張らないといけないなという気持ちが一番。結果も出さないと上がれないので、どうしたらいいか工夫しながらやっていきたい」と発奮していた。今季は同・リーグで打率・368、15打点、2本塁打の好成績を残している。
交流戦ではDH制が採用されるビジターゲームで、相手先発が右腕の場合、前川のスタメン起用の可能性も大。高卒2年目の左の大砲候補が初めて1軍の舞台を経験する。
また、小野寺暖外野手(25)と、同じく高卒2年目の中川勇斗捕手(19)も1軍に昇格する予定。代わって、糸原健斗内野手(30)、原口文仁内野手(31)、長坂拳弥捕手(29)が出場選手登録を抹消される見込み。