インディアナポリス500マイルで走行する佐藤琢磨(手前)=インディアナポリス(AP=共同) 米国伝統の自動車レース、第107回インディアナポリス500マイル(インディ500)は28日、米インディアナポリスで決勝が行われ、3年ぶり3度目の優勝を狙った46歳の佐藤琢磨(ホンダ)は7位だった。
3年ぶりの王者返り咲きはならなかった。佐藤はレース中盤、前方の車を抜きあぐねるうちに密集に埋没。「内側に追いやられてしまい、外に出られなくなった」と行き場を失い、順位を一気に20番手手前まで落としたことが響いた。終盤には意地を見せて7位でフィニッシュしたものの「すごく残念」と悔しさをにじませた。
今年に入り強豪チップ・ガナッシ・レーシングに移籍。インディカー・シリーズにフル参戦を続けてきた昨年までとは異なり、出場はオーバル(楕円)コースでのレース限定という制約のある活動の中で大一番への準備を進めてきた。頂点は逃したが「大きなチャレンジだった。できる限りのことはやった」と胸を張った。(共同)