一回、佐々木朗(右)は先制2ランを放った中村奨を笑顔で迎えた(撮影・渋井君夫) 〝令和の怪物〟が復活!! ロッテ・佐々木朗希投手(21)が28日、ソフトバンク10回戦(ペイペイドーム)で先発し、6回3安打2失点、9奪三振の好投で開幕から無傷の4勝目を挙げた。右手中指のまめで戦線を離脱していたが、5日のソフトバンク戦以来の復帰登板で、最速は164キロを計測。チームは交流戦前最後の試合に9-5で勝利し、貯金は10。2013年以来10年ぶりに首位で、30日の巨人戦(ZOZOマリン)から始まる交流戦を迎える。
決め球で空を切らせると、4万62人の歓声とため息が交錯した。3-2の六回2死一塁、相手は27日にサヨナラ打を放った柳田。佐々木朗は勝負どころと踏んでギアチェンジした。鋭く落ちる144キロのフォークボールで空振り三振。反撃の勢いを断ち、黄色のグラブをたたいた。
「今日一番大事な場面だった。どうにかゼロで抑えられて良かった」
右手中指にまめができた5日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)以来の登板。立ち上がりからブランクを感じさせなかった。一回の初球に160キロを計測し、三回までパーフェクトに抑えた。自己最速に1キロに迫る164キロの直球とフォークボールを軸に9奪三振。志願して六回もマウンドに上がり、6回3安打2失点で開幕からの連勝を4に伸ばし、4月21日以来37日ぶりの白星を手にした。