大相撲夏場所千秋楽に出場した(左から)豊昇龍、大栄翔、若元春の3関脇(共同) 大相撲夏場所千秋楽(28日、両国国技館)関脇でひとり9勝だった大栄翔が闘志をむき出しにして、鋭い踏み込みから激しい突っ張りで、何とか回り込もうとする若元春を突き倒した。大栄翔も2桁に乗せ、来場所は豊昇龍を加えた3人が大関とりになった。
勢いの大栄翔、安定感の若元春、いろんな技を繰り出す豊昇龍と三者三様の先陣争いで面白くなるだろう。そこに、優勝争いにも加わって今場所を盛り上げた朝乃山も対戦圏内に上がってきて、激戦は必至だ。
久々に何の制限もなく連日満員御礼が出た今場所、照ノ富士が千秋楽も締めてさすがと思わせた。来場所もさらに充実した土俵が大いに期待できそうだ。(元大関武双山)