四回、本塁打を放つ阪神のヨハン・ミエセス=甲子園球場(撮影・安部光翁) (セ・リーグ、阪神4ー1巨人、8回戦、阪神6勝2敗、28日、甲子園)阪神のヨハン・ミエセス外野手(27)、シェルドン・ノイジー外野手(28)の新外国人がそろい踏みの活躍で8連勝を引き寄せた。まずはミエセス。ライナーで左翼スタンドへ。ドレッドヘアーを揺らしダイヤモンドを一周する姿に、球場中から大歓声が送られた。
「ファンの熱い声援の中で、そういう祝福を受けたことをとてもうれしく思います」
0―0の四回に均衡を破った。2死から松井の直球を捉え、鋭い一打が一直線に柵の向こうへ。甲子園初アーチとなる3号ソロを放ち、すっかり定着した「ギャルピース」で喜びを分かち合った。
七回1死満塁で中前適時打を放つ阪神のシェルドン・ノイジー=甲子園球場(撮影・松永渉平)同点に追いつかれた直後には、ノイジーが流れを引き戻した。1―1の七回1死満塁で代わった4番手・三上の2球目を捉え、中前適時打。勝ち越しとともに大山のダメ押し打も呼び込み「なんとか打球を上げて、打点を挙げることが一番大事だった。打点につながってよかった」と喜んだ。
D1位・森下(中大)らと日替わりで右翼を務めるミエセス。岡田監督は松井とオープン戦で対戦経験(3月22日)があることから「きのうから(スタメンと)決めていた」と明かし、その狙い通りに一発を放った。愛用のバットは大山から借りたもの。「練習から使ってみて感覚がよかったので、試合でも使いたいなと」。仲間と力を合わせて結果を出した。
交流戦に向け「今まで通り集中して、一戦一戦戦うだけ」とミエセスが力を込めた。DHなどでさらに出場機会も増すパ・リーグとの戦いに向け、すっかり左翼に定着したノイジーとともに、さらに不可欠な存在になる。(邨田直人)