試合前に1打席対決を行った高橋由伸氏と能見篤史氏。どちらも現役時代のままのかっこよさだ (セ・リーグ、阪神3-2巨人、7回戦、阪神5勝2敗、27日、甲子園)伝統の一戦、第2ラウンド。午後2時の試合開始に合わせて読売テレビにチャンネルを合わせると、Bリーグプレーオフ決勝の中継が延長されていた。おいおい、と思いながらも、手に汗握る熱戦にすぐに引き込まれた。
千葉ジェッツ─琉球ゴールデンキングス。互いにリードを許しては追い付く展開で77─77でタイムアップし、延長戦に突入した。5分間の延長でも一進一退の攻防が続き…というところで中継が終了。阪神─巨人が25分遅れで始まった。いやいや、それはないで…。ようやく待っていた放送内容になったのにもかかわらず、フラストレーションが爆発してしまった。
ただ、本来の番組編成を考えれば、これ以上開始を遅らせるわけにはいかなかったのだろう。バスケットボール中継の最後に誘導があった、YouTubeでの生配信に切り替えて、2度目の延長戦の末に琉球の勝利を見届けられたのは良かった。今年の天皇杯決勝の再戦となった千葉J─琉球。2016年開始とBリーグの歴史はまだ浅いけれど、今後、伝統の一戦になっていきそうだ。
〝本家〟の方も試合開始前から盛り上がっていた。『伝統の一戦~THE CLASSIC SERIES~』と銘打たれた中での第2戦では、能見篤史氏と高橋由伸氏による「OB一打席対決」が行われた。ともに復刻版ユニホームに袖を通して登場。結果は、ボール、ボール、ファウルからの4球目を捉えられたが、右翼を守っていたボールボーイがキャッチした。能見氏は「完璧に打たれました」と振り返ったが、トラ番・須藤佳裕はその投球術にうなっていた。