ラグビーの世界選抜-バーバリアンズが28日、英国・トゥイッケナムで行われ、日本から参戦した山本凱(東京SG)がFLで先発したバーバリアンズが48-42で勝利をおさめた。
バーバリアンズは130年の歴史を誇る、海外からの来征チームがあったときなどに特別に編成されるクラブチーム。白と黒の段柄のジャージーに黒パンツ、ストッキングは選手各自が所属チームのものを履くのが伝統で、山本は出身校である慶大の黄色と黒のストッキングを着用した。今回はオーストラリア代表監督のエディー・ジョーンズ氏がヘッドコーチを務め、昨年12月に解任されたイングランド代表監督時以来のトゥイッケナムでの指揮となった。
序盤からトライの取り合いとなり、世界選抜は前半7分にイタリア代表FLセバスチャン・ネグリのトライで先制。バーバリアンズが1トライ、世界選抜が2トライを加えた後の22分には、バーバリアンズSOクウェイド・クーパー(花園)のキックをWTBテビタ・リー(東京SG)がトライを決めた。24分には世界選抜WTBイズラエル・フォラウ(浦安)、27分にはバーバリアンズCTBセタ・タマニバル(BL東京)がそれぞれトライと、リーグワンでおなじみの選手が躍動した。前半はバーバリアンズが5トライ、世界選抜が4トライで、31-28とバーバリアンズがリードして終えた。後半もタマニバルがトライを追加するなどしたバーバリアンズが3トライ、世界選抜もSHブリン・ホール(静岡)らで2トライを加えた。フル出場した山本は、トライこそなかったが持ち味のタックルやボールキャリーなどで奮闘した。
この試合でウェールズ代表170キャップを持ち、バーバリアンズの主将を務めたLOアランウィン・ジョーンズが国際舞台から引退。「自分は17年間、世界の舞台でプレーしてきたが、きょうの試合は記憶に残るものになる」と感慨深げに話した。