九回に登板した阪神・湯浅京己=甲子園球場(撮影・安部光翁) (セ・リーグ、阪神4ー1巨人、8回戦、阪神6勝2敗、28日、甲子園)阪神・湯浅京己投手(23)が3点リードの九回に登板し、2安打されたものの無失点締め。4月13日の巨人戦(東京D)以来となる6セーブ目を挙げ、お立ち台に呼ばれた。
「余裕はいつもないですよ。でも、マウンドに上がったら、いつも通りいけてます。嫌な感じとかも全然ないです」
九回、場内アナウンスで名前がコールされると、虎党の大歓声を受けた。26日の1軍復帰登板は八回を無失点で抑え、中1日で1カ月半ぶりにセーブがつく状況でのマウンドへ。先頭の坂本に左前に運ばれたが、秋広を二ゴロ併殺打。2死から岡本和に左前打を許したが、続く大城卓を二ゴロに仕留めた。
右前腕部の張りで離脱していた間、クローザーの役割を岩崎らが務めてカバー。「ブルペンの人たちが助けてくれていたので、自分も助けていきたいです」。同僚への感謝とともに、一丸ムードを一層強くして戦う。
岡田監督も「どんどん投げることによって一番良いときの感覚が戻ってくると思うので、湯浅はこれからどんどん投げさせたい」と守護神の〝再降臨〟を歓迎した。(上阪正人)