モスクワで会合に出席したベラルーシのルカシェンコ大統領=25日(タス=共同) ベラルーシの野党指導者ツェプカロ氏は27日、 強権的な長期政権を敷くルカシェンコ大統領(68)がロシアのプーチン大統領と密室で会談後、モスクワの病院に救急搬送されたと交流サイト(SNS)に投稿した。ウクライナメディア「ウクラインスカ・プラウダ」などが伝えた。
ツェプカロ氏は、ルカシェンコ氏の状況は「危機的と判断され、対応するため専門医が派遣された」としたが「さらに確認が必要」と説明しており、信ぴょう性は不明。ルカシェンコ氏は最近、公の場に姿を現す頻度が減っていることなどから、健康不安説が指摘されている。
ベラルーシはロシアと強い同盟関係にあり、ウクライナ侵攻を支持している。ルカシェンコ氏は1994年から大統領を務め「欧州最後の独裁者」とも言われてきた。
ツェプカロ氏は2020年の大統領選に立候補を試みたが、有効署名を集められなかったとして阻まれた。この大統領選ではルカシェンコ氏が6選を決め、大規模な抗議デモにつながった。(共同)