3月に行われたWBC日本代表の練習で大谷投手(右)と談笑する白井氏 ジャニーズ事務所は26日、故ジャニー喜多川前社長(享年87)の性加害問題を受け、7月1日付で社外取締役3人を就任させるなどの施策を発表した。起用されたのは、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表でヘッドコーチを務めた白井一幸氏(61)ら。スポーツ、法曹界から強力な人材を招き、心のケア相談窓口の開設、外部専門家による再発防止特別チームも設置する。
14日にジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長(56)が「異常」と言った会社の体制は本当に変わるのか-。事務所は、その第一歩として〝3本の矢〟を放った。
2019年に死去したジャニー氏が、未成年のJr.たちに性加害をしていたとされる問題。この日午後2時に元Jr.で俳優、橋田康(37)が都内で性被害を訴える会見を行い、各媒体で報じられ始めた同3時15分、事務所が施策を発表した。
改革は「心のケア相談窓口の開設」「外部専門家による再発防止特別チームの設置」「社外取締役3人の就任」の3点。なかでも話題を呼んだのが、7月1日付で就任する社外取締役の人選だ。「コンプライアンス遵守」と「再発防止策の確実な遂行を含めた経営体制の改善と強化」を目的に白井氏らを指名した。
同氏は、WBCで3大会ぶりに優勝した日本代表のヘッドコーチを担当。プロ野球、日本ハムの選手・コーチとして培ってきた経験を基にしたコーチング理論やメンタル指導も長けており、大谷翔平投手(28)=エンゼルス=ら侍戦士を支え、世界一奪還に貢献した。