8番で放ったティーショットの行方を見つめる岩井千。猛チャージをかけた(撮影・戸加里真司) リゾートトラストレディス第2日(26日、静岡・グランディ浜名湖GC=6500ヤード、パー72)ツアー通算3勝の岩井千怜(20)=Honda=が9バーディー、1ボギーで、大会コース記録と自身のツアーベストをともに1打更新する64と猛チャージ。通算12アンダーで、前日6位から単独首位に浮上した。1打差の2位に前週優勝の山下美夢有(21)=加賀電子=と、佐久間朱莉(20)=大東建託=がつけた。
極限まで集中力を高めた。岩井ツインズの妹、千怜が9バーディー、1ボギーで64をマーク。先に上がった佐久間朱莉と平岡瑠依がコースレコードに並ぶ65を出していたが、さらに1打更新。ほっと息をついた。
「ただただ集中していて打っていた。コースレコードは知らなかったので、本当にうれしい」
穏やかな海風の中、出だしの10番(パー4)で2打目を50センチにつけバーディー。13番(パー4)からは4連続で伸ばした。フェアウエーが広く、今季平均飛距離6位(254・26ヤード)の岩井千にとっては有利な舞台。パーオンを逃したのは2回だけとアイアンショットも安定していた。前半を30で折り返すと後半も34でまとめ、自己ベストも1打上回った。
今大会で単独25位以上に入れば、生涯獲得賞金は1億円を突破。初の4日間大会優勝で通算4勝目を挙げれば、文句なしだ。「明日も攻めてチャレンジしていくゴルフがしたい」。岩井千が、次の壁も越えていく。(阿部慎)