好投した巨人・横川凱 =甲子園球場(撮影・水島啓輔) (セ・リーグ、阪神2-1巨人、6回戦、阪神4勝2敗、26日、甲子園)興ざめしたよ。伝統の一戦。百戦錬磨の監督対決。そして、何年もローテーション入りして2桁を勝っているような顔をした、若い先発による素晴らしい投手戦。その流れが一気に変わって、がっかりだ。原監督が先に、引いてしまったね。
なぜ、横川が六回限りで降板なのか。無四死球とコントロールよく、スイスイ打ち取っていた。交代させる理由はどこにあるのか。あらかじめ区切りをつけていたのか。内情はどうあれ、その日の状態と内容を見て、判断すべきだ。
ローテ投手から、エース級へと成長させるには、長いイニングを任せるのが、何よりのステップなんだ。
ましてチームは、リリーフが泣きどころ。完投できる強い投手を1人でも増やさないと、この先も苦しいままじゃないか。
育てられないというなら、それはスタッフの責任問題。6回くらいで満足しているのであれば、それは本人の自覚の問題でもあるよ。(サンケイスポーツ専属評論家)