勝って喜び合う阪神の選手たち =神宮球場(撮影・今野顕) (セ・リーグ、ヤクルト4ー7阪神=延長十回、12回戦、阪神7勝4敗1分、25日、神宮)チーム状態が違うと、なおさら、あちらこちらで差が見えてくるね。
台所事情の苦しいヤクルトは、八回の清水以降、計算できていた投手をつぎこみながら負けた。阪神は先発で7~8回をまかない、残り少ないイニングで盤石リレー。途中、加治屋のボークによる失点があったにせよ、投手陣のバランスが絶妙だよ。
そこへもってきて、打線だ。阪神は大山、佐藤輝が、主軸としての働きを存分に見せている。おかげで、1~2番がかきまわし、3~5番がかえし、7~8番がまた上位に回すという、3ブロックで切れ目のない打線になっている。
建物の三層構造というか、ピアノの3連弾楽譜というか…。ヤクルトだけでなく、他チームには、うらやましい限りの状態だろうね。
さて次は甲子園で「伝統の一戦」。巨人も上昇機運で乗り込んでくる。これは見逃せない! ということでエモトも、行きまっせ!!(サンケイスポーツ専属評論家)