照ノ富士に小手投げで敗れた朝乃山(撮影・尾崎修二) 大相撲夏場所13日目(26日、両国国技館)大関貴景勝(26)は立ち合いで変化し、平幕明生(27)を送り出して8勝目。勝ち越して6度目のかど番を脱出した。横綱照ノ富士(31)は元大関の平幕朝乃山(29)を小手投げで退け、1敗を堅持。単独首位を守った。14日目に対戦する関脇霧馬山(27)に勝てば、昨年夏場所以来6場所ぶり8度目の優勝が決まる。11勝目を挙げた霧馬山は、大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝を1つ上回った。
朝乃山は5戦全敗だった照ノ富士に完敗し、優勝争いからまた一歩後退した。立ち合いから鋭く踏み込み、押し込んだが、右で抱えられ、豪快な小手投げでねじ伏られた。だが、「思い切りできた。負けたことは悔しいが、前頭14枚目で本来なら横綱と当たらない番付。対戦できて良かった」とすがすがしい表情。「優勝は厳しくなったが、来場所のためにも残り2日、自分の相撲を取り切りたい」と奮起を誓った。
■初の三役との対戦で関脇若元春に敗れた31歳の剣翔 「反応の速さがさすが三役という感じ。良い緊張があり、良い経験になった」