貴景勝を寄り切りで破り、懸賞を手にする霧馬山=両国国技館(萩原悠久人撮影) 大相撲夏場所12日目(25日、両国国技館)霧馬山は立ち合い、貴景勝の当たりを吸収する感じで左手を出し、すぐ右を差し込んで力強く寄り切った。これで10勝だが、立ち合いで変化したり土俵際まで攻め込まれて逆転したりと、なんとなく勝ってきたという印象だった。それだけに、調子が悪いとはいえ大関を相手に快勝したこの1勝は大きい。
三役3場所33勝という大関昇進の目安には到達したが、これでホッとしてはいけないし、まだまだこんなものではないだろう。照ノ富士戦が残っていて優勝のチャンスもある。昇進するなら、残りも全部勝つもりで文句なしのハイレベルな成績を目指してほしい。(元大関武双山)