桃太郎の舞台衣装を着た和田優希(中央左)を囲んで左から門戸竜二、黒田こらん、大和悠河、片岡鶴太郎、松原智恵子=東京・赤坂 ジャニーズJr.のユニット、SpeciaLのメンバー、和田優希(21)が26日、東京都内で主演舞台「伝説・桃太郎~鬼の絆~」(6月7~11日、東京・有楽町のヒューリックホール東京)の製作発表に出席した。 国民的アニメ「まんが日本昔ばなし」を基に、桃から生まれた桃太郎の鬼退治を描く物語。絆の大切さをテーマに、子供から大人まで楽しめるようアニメ映像も使う。桃太郎役の和田は約1年ぶり2回目の主演舞台で、今月19日から稽古に入った。
約1年ぶり2度目の主演舞台となる和田優希共演者から口々に「落ち着いている」「吸収力がすごい」とほめられた和田。「グループの中では普段、ポンコツ扱いされることが多いのでうれしい。誰に対しても分け隔てのない優しい桃太郎を僕なりに演じたい」と顔をほころばせた。
ところが「マツケンサンバ」以来舞台は約25年ぶりという共演の松原智恵子(78)からは「けいこ当初はよくなかった」とまさかのダメ出し。「でも、何度もやるうちにちゃんと声も出てよくなっている。頑張っていきましょう!」と笑顔で励まされ、和田は「いつでも、お優しい」と胸をなでおろした。
早くも息の合った掛け合いを見せた片岡鶴太郎(左)と松原智恵子=東京・赤坂松原は桃太郎を川から救って育てるおばあさんと神様の1人2役。久々の舞台出演を決めた理由について「役柄を広げたいと思ったんです」と若々しく声を弾ませた。夫のおじいさんと神様を演じる片岡鶴太郎(68)からは「せりふ、覚えられる? 大丈夫?」とジョークで心配されるも「鶴太郎さんは全部、せりふを覚えている。すごい!」と自分のことより鶴太郎をほめ上げた。
そんな松原の受け答えに、鶴太郎は「松原さんはド天然だし、僕は前回の〝日本昔ばなし〟の舞台でも貧乏神を演じたりして、神様づいている。松原さんと一緒にいるだけで神々しく見えると思う」とニンマリ。そんな片岡を松原は頼もしそうに見つめていた。
共演は他に大和悠河(45)、黒田こらん(49)、門戸竜二(54)らで、演出はモトイキ シゲキ。和田と鬼役の門戸が刀をまじえる迫真の殺陣や鬼役の大和のなぎなた使いなど、アクションも見どころだ。