山田(右)は六回、史上3人目の神宮通算150号を放った(撮影・今野顕) (セ・リーグ、ヤクルト3-6阪神、10回戦、阪神5勝4敗1分、23日、神宮)大台到達も、空砲となった。0-3の六回2死一塁、ヤクルト・山田哲人内野手(30)が史上3人目となる神宮通算150号本塁打をマーク。一時1点差に詰め寄った。
「(記録は)うれしいですし、また明日打てるように頑張りたい」
カウント1―2から阪神先発・村上の外角直球を振り抜き、左翼席に飛び込む6号2ラン。21日のDeNA戦(横浜)から2戦連発とし「体の回転を使って打てた」と手応えをにじませた。
三回先頭では先発・石川が左前打を放ち、投手としてプロ野球新記録となる入団年から22年連続安打。うれしい記録は続いたが、チームは3―6で敗れ、1分けを挟んで5連敗。借金は今季最多の6に膨らんだ。1点を追う七回に3番手で登板したエスピナルが制球難からの被弾で3失点と誤算だった。
山田は「下を向くことなくやるしかない。明日また切り替えてやっていきたい」と顔を上げた。連敗脱出へ、高津監督は「選手は全力で一生懸命やってくれている。あとは僕がしっかりと采配するだけだと思います」と言葉に力を込めた。(箭内桃子)
■データBOX
ヤクルト・山田が本拠地・神宮球場で通算150本塁打。同球場で150本以上を放ったのは、池山隆寛(167)、バレンティン(155)に次いで3人目。