【陸上セイコーゴールデングランプリ】男子100メートル予選 レース中に負傷し、予選落ちとなった桐生祥秀=日産スタジアム(撮影・蔵賢斗) 男子100メートル元日本記録保持者の桐生祥秀(27)=日本生命=が23日までにインスタグラムのストーリーズを更新。「2023年の日本選手権は欠場です」と今夏の世界選手権(ブダペスト)の選考会を兼ねた日本選手権(大阪)に出場しないことを改めて表明した。
今月21日のセイコーゴールデングランプリ男子100メートル予選に出場したが、途中で失速し、追い風1・7㍍の状況下で11秒20でゴール。レース後、足の状態について「左足肉離れだと思う。ハムストリングス。日本選手権は無理だと思う」と明かし、「けがをして悔しいがしっかり治してまた走りたい」と話していた。
桐生は22年6月の日本選手権後に休養を発表し、同9月の活動再開の際に難病「潰瘍性大腸炎」を患っていると告白。病気と向き合いつつ練習を積み、今年3月にオーストラリアで試合復帰し国内では先月末の東京スプリングチャレンジ(国立)で復帰を果たした。徐々に調子を上げ、今月6日の木南道孝記念(大阪)の男子100メートル予選では追い風0・7メートルで10秒03をマーク。復活をアピールしたが、「今までは2日くらいで筋肉の疲れが取れていたが、今回は4~5日くらいかかった。スピードが出たので負担がかかったんだと思う」とダメージを受けていた。